「中国株で2000万円儲けた!(仮)」

中国株投資について綴ります。

「株式市場のニュースは、理由を後付けする!」

株式投資をやっていると、日々の株式市場の上げ下げに合わせて、
いろんなニュースが出てきます。

しかし、これらは、基本的に後付けで理由を書いていますので、
参考にしたらいけません。
投資判断が狂ってきますので。


自分が今まで経験した中で、後付けニュースとして一番曲者だったなぁ、
と思えるのは、2007年の「直通車」ですね。


2007年になって、中国株が絶好調になっていたのですが、2007年の途中から
『「直通車」が実施されるから株価が上がってきている』
というニュースが流れるようになって来ました。
そして、ネット上のいたるところで、直通車についてみんなが話題にしておりました。

そういうのを見て、
「そういう政策があるならもっと期待できるな!」
と思ってしまったのですよね。

その後、2007年の11月をピークにして、株価が下げていったのですが、
『「直通車」が実施されるなら、また株価は回復するだろう』
と安易に考えていたのですよね。
この点が駄目でした。

その後、2008年に入って、金融危機が起こって株式市場が暴落し、
気がついたら、「直通車」のニュースは、いつの間にか聞かなくなっておりました。
あれだけ報道していたのに、一体何だったのだろう?、と思ったものです。


おそらくですが、株価が上がると、証券会社は何かしら理由をつけて
説明をしないといけないのでしょうね。
なので、2007年の暴騰に対して、「直通車」という話を誰かが
引っ張りだして来たのだと思います。

おそらくですが、実際のところとしては、株価にモメンタムがついて
上昇していったので、買いが買いを呼ぶという展開になっていったのだと思います
そうしたところに、何かしらのもっともらしい理由が欲しくなったのだと思いますね。
「単に買いが買いを呼んで、株価が上昇している」
と言っても芸がないですからね。

また、後付けの理由は、その正当性がどの程度のものか検証されずとも、
まことしやかに語られて、そして、広がっていくもののようです。
私は、こういった点が理解できておりませんでしたね。


人間には本能的に、原因と結果で物事を判断するという思考の癖があるようです。
何かしらの現象が出たら、その原因を何かしら特定したい、という風に脳みそができているようです。

そういったニーズを満足するためにも、「直通車」のような後付の理由が
ニュースとして出てくるのだと思いますね。


こういった後付け的な理由は、聞くともっともらしいので、自分でも
気がつかない内に、自分の判断基準の中に入り込んでしまいます。

私も、まともに信じていた訳ではないのですが、株が下げトレンドになっても、
直通車の話があるから、また盛り返すのではないか?、となんとなく
考えるようになってしまったのですよね。

こういった類は、頭で分かっているつもりでは不十分のようです。
経験を通して、体で学ぶ必要があると思います。